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社長メッセージ

代表執行役社長
前田 東一

 荏原グループは、1912年にポンプメーカとして創業して以来、社会のニーズをとらえた製品を開発・製造・販売することで事業領域を拡大し、事業を通じて社会や地球環境に貢献してきました。私たちは今後も事業活動を通じて、様々な社会課題の解決に挑戦し、社会や環境をよりよいものにしていきたいと考えています。

 今、世の中を見渡すと、社会や地球環境の面で様々な課題が存在しています。企業間の競争も、これまで以上に複雑で激しいものとなっています。そうした中で、社会や地球環境を顧みず、自社の利益やプレゼンスを最優先に考えるような企業も少なくないように思えます。企業である以上、利益の成長にこだわることは当然ですが、社会や環境を犠牲にした成長や競争ではなく、事業活動で利益を創出すると同時に、社会価値を新たに生み出し、環境負荷の低減にも貢献していく姿こそ、当社グループが目指すべき企業像だと私は考えています。

 荏原グループの中長期的な目標は、量(事業規模)と質(収益性)で世界の競合に引けをとらない「世界規模で事業展開し成長する産業機械メーカ」になることです。そのためには、風水力事業を中心に製品競争力を速やかに高め、製品納入後のサービス&サポート事業の拡大を進めなくてはなりません。そして、それは「熱と誠」という志を胸に「荏原らしさ」を体現する社員なくしては成し遂げられません。今以上に社員の持つ力を最大限に発揮できるよう、会社は組織体制や働く環境を整備する必要があり、社員は「競争し、挑戦する企業風土」の中で自らを鍛え、また仲間と切磋琢磨し成長する必要があると考えています。

 私たちは、2017年4月より新しい中期経営計画「E-Plan2019」をスタートさせました。E-Plan2019では全事業の収益性を徹底的に改善することを目標とし、「成長への飽くなき挑戦」を実施する期間と位置付けています。
 1年目となる2017年12月期は、9ヶ月決算の影響により利益水準が一時的に低下し、グループ全体の重要経営指標であるROIC、売上高営業利益率はいずれも前年度実績を下回りましたが、ほぼ計画通りの進捗でした。各事業における施策の進捗も概ね順調ですが、一定の回復を見込んでいた石油・ガス市場を中心とするエネルギー市場の設備投資再開が遅れており、風水力事業の収益性改善は計画を下回っています。
 2年目以降は、「ROIC 8%以上」という目標を達成するため、売上高営業利益率改善に向けた追加施策の実施と、資本効率改善の強化を進めていきます。収益改善の遅れている事業では、生産体制の再構築や人材配置の最適化といった収益を押し上げるための追加施策を行い、営業利益率の改善に努めます。

 高い技術力に裏打ちされた製品を用いて、顧客のニーズに真摯に向き合いながら、顧客の利益を最大化させることで、当社グループは業績を伸ばしてきました。私たちの取り組み一つ一つが、中長期的な目標の達成にも、社会や地球環境への貢献にも通ずることを、社員全員にもう一度強く意識してもらうよう、社長として力強く働きかけていきます。そして全ての社員の力を結集し、荏原グループは今後も企業価値を向上させていきます。