テクノロジー&サービス

最先端テクノロジー&サービス

エバラ時報 No.260・261

大学教員の役得

xR技術を用いたポンプ補器類・配管配置の確認,及び流動状況の把握

 近年,エンターテイメント業界のみならず,産業分野においてもxR技術(VR,AR,MR技術等の総称)が盛んに活用され始めた。荏原グループにおいても製品・サービスの付加価値向上,さらに従来業務の改善を図るためxR技術の活用を推進中である。本報ではVRデバイス(HMD),及びVR設備(CAVE)を用いた産業応用としてVR空間内における接触干渉,流れ解析結果の可視化,さらに遠隔地からVR空間への参集(遠隔協調)といった各種VRの要素技術を用いた事例を解説する。さらにxRの周辺技術である360度カメラにより得られた360度画像,及び3Dスキャナーにより取得した点群モデルの活用への取り組みを紹介する。

中国で活躍するPDHプラントに使われる遠心式圧縮機

 近年,中国市場を中心にした天然ガス化学が活発している。その代表としてPDHプラントの建設計画が多々あり,エリオットグループは,そのプラントの心臓にあたる遠心式圧縮機を数多く提供しており,トップシェアを誇っている。本稿は,PDHプロセスの種類,特徴,PDH用遠心圧縮機の代表構成例,その特徴や需要に応え,当社技術的なアプローチ等を紹介する。

ボイラ水管用肉厚測定ロボットの開発

 従来のボイラ水管の肉厚測定では,管外からの定点測定と水浸UT法を主に用いていた。但し,定点測定の場合は測定点数が限られ,また水浸UT法の場合は多点測定が可能なものの,人が被検査管にセンサを挿入するため,管寄せ付属管では使用困難であった。そこで測定範囲の制約を受けない水浸UT法を実現するため,管寄せ内を走行し,被検査管にセンサを挿入できるロボットの開発を進めてきた。実機試験の結果,一連の測定動作において所定の性能を確認できたことから,本開発で検証できた範囲について,商用化に向けた準備を今後進めていく。

高効率GSシリーズ直動形ポンプGSD型

 ポンプ部(欧州規格EN733準拠)とモータ部(国際規格IEC60034準拠)をリジッドカップリングで連結した直動形ポンプGSD型を発売した。本製品は,各主要国で施行されているポンプ効率規制を高いレベルでクリアし,かつ,煩雑なカップリングの芯出し作業が不要で取り扱いやすく,GS型シリーズの一環として各国へ広く普及可能な製品となっている。

桑名広域清掃事業組合向け可燃ごみ焼却施設の納入

 三重県の桑名広域清掃事業組合に可燃ごみ処理施設を2019年12月末に納入した。本施設は,最新技術を導入したストーカ式焼却炉を採用し,安定したごみ焼却が行えると共に,蒸気常用圧力 6 MPa×常用温度 450 °Cクラスの高温高圧ボイラを採用することで高効率なエネルギー回収を可能とした。さらに,本施設の特徴として,啓発コンテンツを用意し,見学者が能動的に学び,環境行動への意識を高めることができる見学コースを充実させている。本書では本施設の施設概要・特徴と運転状況を報告する。