荏原グループが、より一層世界規模で事業展開し、持続的に成長する産業機械メーカへと発展するために、さらに積極的にDXを推進していきます。
具体的には、働き方改革を推進し、業務の自動化と効率化を可能な限り実現することによって、革新的に生産性を高める情報基盤を提供します。また、データとデジタル技術を活用し、ビジネス環境の激しい変化に対応するとともに、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革し、既存の事業ドメインへの貢献のみならず、新たな事業分野へ進出できる取り組みを後押しします。
荏原グループでは、グローバル企業として発展するため に、全社を挙げてDXを活用しています。DXによる「企業風 土の改革」「業務の効率化」「組織やビジネスモデルの変革」 が着実に進んでいます。経済産業省の「DX認定」も取得し、 情報基盤と基幹システムのグローバル化を推進する準備が 整いました。現在、基幹システムも荏原標準テンプレートの 策定が完了し、順次、荏原製作所のみならずグループ会社へ の展開が始まっています。
著しく変化していくビジネス環境に対応し、経営から業 務部門、IT部門までが一致団結し、今後も確実にDXによる 企業変革を実践していきます。
DXへの取り組みに悩んでいる企業の話を耳にする機会が増えましたが、DXが うまくいっていないとすれば、デジタル(D)が大きくなり過ぎているのではないで しょうか。重要なのは、経営戦略や事業戦略に基づいてトランスフォーメーション (X)を進めることです。
荏原では、経営~事業部門~IT部門が三位一体となって全社を挙げて積極的 にDXを推進し、続々と成果が出てきています。この結果、経済産業省・東京証券 取引所・独立行政法人情報処理推進機構が選定する「DX注目企業2022」に初選定されました。今後もDXによる企業価値のさらなる向上に努めてまいります。
小和瀬 浩之 執行役 情報通信統括部長 兼 CIO
DX注目企業2022
DX認定事業者
3、4年で10倍高速化するコンピュータと計算科学、そしてデータ科学などの最先端技術を取り込むことで、「ものづくり」と「ことづくり」の両面でビジネスの変革に取り組んでいます。
画像解析によるごみ識別AIの実用化に続き、テキストマイニングによる技術資産の活用や技術文書の解読、風水力機械の多目的最適化・3Dパラメトリック自動設計と3Dデジタル製造による「ものづくり」プロセスの刷新など、業務プロセスの革新に挑戦しています。スーパーコンピュータに代表される高速コンピュータの産業応用では、幅広い事業分野でサイエンスに立脚したエンジニアリングを活用し、さらなる高度化を進めています。
また、IoTとビッグデータ解析による製品診断システムの提供や、xR(仮想・拡張現実)を応用した、営業から研究開発、S&Sなどの幅広い領域での「ことづくり」による顧客価値創出を加速させていきます。
xR(仮想・拡張現実)を活用した3Dデジタルエンジニアリング
海外拠点が個別に事業を行う「インターナショナル経営」ではなく、各拠点に個別のファンクションを置かず、「ローコストオペレーションの実現」や「ガバナンスの強化」、「適材適所の人材活用」を目指す、真の「グローバル経営」のためには、グローバルな業務標準化は不可欠です。このため、業務プロセス、KPI、コードといった業務標準化をグローバルで行い、ERPをベースにした情報基盤を構築します。
まずは、本社を中心としたCoE(Center of Excellence)チームを立ち上げ、荏原グループの業務標準テンプレートをERP上に構築し、世界中の荏原グループ会社に展開、導入していきます。また、「グローバル経営情報の見える化」を行うことで、グローバルでのマネジメントサイクルの早回しを実現し、経営が抱える課題に迅速に対応できる情報基盤を提供します。
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