2020年05月28日
株式会社 荏原製作所
荏原製作所(以下: 荏原)グループの荏原環境プラント株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:渡邉良夫、以下:荏原環境プラント)は、このたび株式会社ハイボット(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ミケレ グアラニエリ)の第三者割当増資を引き受け、同社との資本業務協定を締結しました。
荏原は中期経営計画「E-Plan2022」において、マーケットインの視点でグローバルに社会のニーズをとらえ、当社の技術を活かした顧客へのソリューション提供を実現するため、新規事業の創出や既存事業の強化に取り組んでいます。新規事業の創出にあたっては、社外研究機関やベンチャーを含む他企業との連携、出資・買収などの手段も積極的に検討を進めています。
ハイボット社は、狭小部位を走行する小型ロボットに関する先進的な技術を有しています。荏原環境プラントとハイボット社は、水浸超音波探傷センサを搭載した小型走行型ロボット『SQUID(スクイッド)』を共同で開発しました。SQUIDは、ボイラ水管の管寄せ配管の点検口から投入し、測定対象の水管まで走行移動させた後、センサを水管へ挿入し、ボイラ水管の厚さを内側から自動連続測定するロボットです。2019年12月に、ボイラ水管の厚さ測定の実証実験に成功しました*。これにより、ボイラ水管の一部を切断するといった準備作業が解消され、作業時間の短縮及び資機材の削減によって、作業員の安全性向上と廃棄物削減の両立を実現します。
SQUID ( スクイッド):ボイラ水管厚さの自動連続測定用の小型走行型ロボットの外観
この実証実験の成功を踏まえ、今後はボイラ水管の点検・維持管理業務領域において、SQUIDを活用した点検計測作業の効率化、取得データを用いた高精度な寿命予測診断などの点検サービス、RaaS(Robot as a Service)を行っていきます。
荏原環境プラントは、国内外に延べ400施設を超える固形廃物処理施設の豊富な納入実績を活かし、更なる安全、安定、安心な社会インフラ施設の運営を目指し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
革新的イノベーションにより高いレベルの経済生産性を達成
質や信頼性が高く持続可能かつ強靱なインフラ構築に寄与
資源戦略に基づき、効果的なパートナーシップを強力推進
荏原環境プラント ニュースリリース
*2019年12月20日付けニュースリリース「小型走行型ロボットを用いたボイラ水管厚さの自動連続測定に成功」