エバラ時報 No.240 p.27 高橋 貞良 ほか
インド国内の日系企業に設備設計と機器供給を主体のEPS(Engineering, Procurement and Supply)契約で環境風洞を初めて納入した。建物と計測装置・空調機器・現地工事を除いた空力風洞・環境設備全体に関する設計及び機器供給が納入範囲である。風洞は運転効率の高いゲッチンゲン型風洞とし,ノズル吹出し口は測定対象物の周囲を流れる気流が必要にして十分な状態となるように隅切り形の縮流ノズルとした。隅切り形の縮流ノズルを採用することによって,当社が納入してきた従来のゲッチンゲン型風洞に比べ25%以上の動力低減効果が見られた。また近年納入した風洞での実績と各部の設計改良で,主ノズル風速比で4%以上能力アップした結果が得られた。今回納入の設備能力を縮流ノズルの出口最大風速で示すと,主ノズル寸法W2.9m×H2.2mで136km/h,第二ノズルW2.05m×H2.05mで171km/hである。