現在もアフリカ・アジアをはじめとして25億人以上の人が乾燥地帯に住み、農業など生活の基礎となる産業のために、十分な水の確保が急がれています。水は「たくさんある国」と「ほとんどない国」、さらに水が「多い時期」と「少ない時期」が偏っており、場所や季節によって不足してしまう地域もあります。
こうした地球規模の水のアンバランスに加え、水を必要とする人間が増え続けていることも水不足の大きな要因です。2023年11月、国連は世界の人口が80億人に到達したと発表しました。これまで何とか水が足りていた地域にさらに人が増えれば、暮らすことは難しくなるでしょう。地球温暖化や人口増加などによって2050年までに世界で50億人、およそ2人に1人が水不足の状態に陥るとの試算もあります。