ロケットエンジン用電動ポンプ(PROPELLANT:LOX/LCH4)
従来のターボポンプ*1とは異なり、駆動機に電動モータを採用しています。電動化することで、エンジンの保全性や扱いやすさ*2など新たな価値の提供を目指しています。
※1 ターボポンプ:高温の燃焼ガスで回転するタービンにより遠心ポンプが駆動し、液体推進剤を昇圧する。
※2 扱いやすさ:推力制御が容易になる
LCH4について
液体燃料としてのメタンは、従来ロケットエンジンで活用されてきた液体水素よりも密度および宇宙空間での蒸発し難さという点で、貯蔵性に優れていると考えられています。また、ケロシンと比較してエンジン燃焼時に煤がほとんど発生せず、再着火や再利用時に故障が発生しにくい可能性があります。
これらの理由により、液体メタンは地球軌道だけでなく、月や惑星といった長距離輸送の領域でも注目されています。電動ポンプは保全性と扱いやすさから、長距離輸送での活用でも注目されており、液体メタンの採用により長所を活かすことができます。