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Japan

航空宇宙事業

VISION

新しい価値を提供する技術を生み出し、人類の宇宙活動を支える不可欠な存在となる

About Us

MISSION

人と宇宙のつながりを当たり前に

人類は宇宙に進出して以来、その特殊な環境を科学、医薬、物流、漁業、農業、通信と幅広い分野で活用してきました。

そして近年、地球低軌道における小型衛星のコンステレーション実現を皮切りに地上産業の宇宙利用が加速し、活用形態も進化を始めています。

私たちは、ネクストフロンティアとしての宇宙開拓を通して、科学の進歩に貢献しつつ、地球環境保全を促進することができると信じています

STRENGTHS

ところが、輸送手段の不足が市場拡大のボトルネックとなっています。 そこで私たちは初めに、低コストで自由度の高い輸送手段の確立に貢献し、宇宙への限られた門戸を広げます。 輸送手段の低コスト化には、100年を超えて蓄積した回転機械技術と2000年代初期よりエンジン用ターボポンプの改良を技術支援してきた経験を活用します。

 

エンジン用ポンプとは

液体推進剤を昇圧してエンジン燃焼室へ送り込むことで、打上能力を向上させる部品です。

しかし、輸送システムにおける液体推進剤の採用には、供給機構が複雑になるデメリットがあります。特にエンジン用ポンプは重大事故の原因となることが多く、輸送システムにとって開発難易度が高いコア部品の一つです。

Research &Development

ロケットエンジン用電動ポンプ(PROPELLANT:LOX/LCH4)

従来のターボポンプ*1とは異なり、駆動機に電動モータを採用しています。電動化することで、エンジンの保全性や扱いやすさ*2など新たな価値の提供を目指しています。

※1 ターボポンプ:高温の燃焼ガスで回転するタービンにより遠心ポンプが駆動し、液体推進剤を昇圧する。

※2 扱いやすさ:推力制御が容易になる

 

LCH4について

液体燃料としてのメタンは、従来ロケットエンジンで活用されてきた液体水素よりも密度および宇宙空間での蒸発し難さという点で、貯蔵性に優れていると考えられています。また、ケロシンと比較してエンジン燃焼時に煤がほとんど発生せず、再着火や再利用時に故障が発生しにくい可能性があります。

これらの理由により、液体メタンは地球軌道だけでなく、月や惑星といった長距離輸送の領域でも注目されています。電動ポンプは保全性と扱いやすさから、長距離輸送での活用でも注目されており、液体メタンの採用により長所を活かすことができます。

その他の取り組み

エンジン用ターボポンプ電動化の実現検討に関するJAXA共同研究

荏原製作所は2000年代初頭より、回転機械技術を活用してJAXAのエンジン用ターボポンプ改良を支援してきました。

2018年からはエンジン用電動ポンプの実現検討に関連した技術協力を実施しており、自社での製品開発と並行して、社会のための新技術創出に貢献しています。

キャンド型モータポンプ高速回転化のJAXA共同研究

JAXA宇宙探査イノベーションハブが主催する第9回RFPにおいて、三菱重工株式会社と共同で進める本研究テーマの採択が決定いたしました。

この共同研究は、JAXAの広域未踏峰型探査技術における研究課題「外部漏れ無く腐食性の強い流体を加圧できる電動遠心ポンプ」の解決に貢献します。

当社は本研究への協力によって、人類の宇宙開拓を促進します。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください